センター紹介
センター紹介
設立の背景と目的
2022年のChatGPTのリリース等をきっかけに、生成AIは社会に急速に浸透し、大学教育のあり方に大きな変革を迫っています。専門分野を問わず全ての学生が、AIの原理と可能性、虚偽情報やバイアスなどのリスクを理解し、主体的に使いこなすことは現代における必須の教養です。本センターは、情報リテラシー教育を担ってきた「高度情報教育基盤ユニット」を発展的に改組し、京都大学の全学的なAIリテラシー教育を担う拠点として2025年8月に設立されました。
役割と教育内容
本センターは、「AIリテラシー部門」と「情報リテラシー部門」の2部門体制で、学部から大学院まで一貫した情報・AI教育を展開します。
・学部教育:本学の「情報リテラシー」「データ科学」を基礎に、新たな全学共通科目「生成AI時代のAIリテラシー」を提供します。AIの原理や適切な利用法、倫理的課題や社会的影響について、議論中心の授業で学びます。
・大学院教育:テキスト、画像、音声、タンパク質構造、脳波など多様な「AI基盤モデル」を用いた実践的演習を通じ、各専門研究や将来のビジネスに応用可能な教育を展開します。
期待される成果とビジョン
本センターの活動を通じて、社会の様々な分野でAIを正しく活用し、新しい価値を創造する人材の輩出を目指します。また、各分野におけるAI活用に関する相談拠点としての役割も担い、AIを基軸とした学際的な共同研究を推進します。総合研究大学としての強みを活かし、日本のAI戦略にも貢献していきます。
