AIは「体や自然」で計算できるのか? 物理現象を使った新しいコンピューティング 明石望洋助教

AIの計算は、巨大なコンピュータだけで行うものなのでしょうか。

京都大学情報学研究科の明石望洋助教は、「物理現象で計算する」という新しいアプローチの研究に取り組んでいます。 私たちは歩いたり泳いだりするとき、脳だけで複雑な計算をしているわけではありません。筋肉や体の構造、周囲の環境といった物理的な働きを利用して、自然に動きを生み出しています。明石助教はこうした仕組みに着目し、風のみで歩くロボットの身体の動き、さらには森や池など自然現象そのものを計算に活用する研究を進めています。

研究の原点には、学生時代に魅了された「カオス理論」があります。一見すると複雑で予測不能に見える自然現象も、実は単純な法則から生まれる豊かな振る舞いを持っています。こうした自然の複雑な現象を計算として活用することで、省エネルギーな次世代コンピューティングの可能性が広がります。

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